6月29日は弦楽器製作者リッカルドファヴェロのお宅に夕食に行きました。ピアニストでもあり、チェンバリストとして東京サントリーホールでコンサートをしたというリッカルドはヴェネト地方のヴィチェンツァに住んでいます。彼の仕事場にはピアノ、コントラバス、チェンバロ、バイオリンがありました。友人ガブリエレの息子ラックスマンの解体されたバイオリン、またラックスマンが選んで新しく作ってもらうバイオリンの図面もありました。新しい楽器は3、4ヶ月かけて製作するそうです。夕食はクスクス、ポレンタとバカラ。食事中、興味深い話が次から次に出ます。彼の弦楽器製作の先生だったファブリツィオレジナートの話は何だか1900年代始めのイタリアを見ている気分になりました。彼の先生は少年時代イタリアから逃亡し、オーストラリアに渡りそこで家族を築き、子供4人がいたにもかかわらず,ある日突然極秘でイタリアに戻りという、何だかすごい人生を送った人でした。食事の後はリッカルドが友人フランカのリクエストに答えて、シューベルトの即興曲を弾いてくれました。豪華な一夜を過ごしました。
Nessun commento:
Posta un commento
lascia il tuo commento